アクセンチュアは2016年7月12日、オープンイノベーションによってデジタル変革を実現するための支援施設「アクセンチュア・デジタル・ハブ」を東京都港区赤坂に新設したことを発表した。デジタル・ハブは、アクセンチュアの専門家に加え、企業、スタートアップ、政府・自治体に所属する様々な人材が集い、新しい製品・サービスを創出することを狙った施設。デジタル変革に関心のある企業の担当者などに向け、無料開放する。

 デジタル・ハブには、デジタルマーケティングや人工知能(AI)、ユーザーエクスペリエンス、データ分析、セキュリティなどの分野に精通したアクセンチュアの専門家が常駐。「アクセンチュアの専門家をはじめ、様々な人材と一緒に、ビジネスアイデアを考えたり、ワークショップを開いたりして、それを具体的に実現するための場にしたい」。アクセンチュアの立花良範執行役員はこう話す。

 アクセンチュアはデジタル・ハブを通じて、デジタル化に関する顧客ニーズを把握したり、潜在顧客を開拓したりして、デジタル変革案件の受注を目指す。「企業の方々にはふらっと来ていただいてオーケー。気軽にデジタル・ハブを利用していただき、様々な企業の方々との対話を通じて、ゆくゆくは当社の顧客獲得につながればと考えている」(立花執行役員)。

 同社は同日、一般社団法人の未踏と連携し、オープンイノベーションを促進するために協業することを発表した。デジタル・ハブという場を使って、独創的な技術やアイデアを備える未踏人材と企業・自治体の人材とのコラボレーションを進め、新規事業の創出などを加速させるという。

写真●アクセンチュアの「デジタル・ハブ」の内観
写真●アクセンチュアの「デジタル・ハブ」の内観
(出所:アクセンチュア)
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