HTC NIPPONは2016年7月7日、都内で「HTC Vive」の公式発表会を開催し、HTC Viveの販売チャネルや店舗での体験スペースなど、国内展開の詳細を発表した。

 発表会にはHTC Vive向けのコンテンツパートナー各社も参加し、国内展開とVR市場の拡大に向けて気勢を上げた(写真1)。

写真1●HTC NIPPONが「HTC Vive」の国内展開の詳細を発表
写真1●HTC NIPPONが「HTC Vive」の国内展開の詳細を発表
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HTC Viveは「夢を現実のものにするデバイス」

 最初に、台湾HTC 北アジア統括代表取締役のジャック・トン氏が登壇。6月1日から国内向けにオンラインで販売してきたHTC Viveについて、店頭発売することを改めて発表した(写真2)。

写真2●台湾HTC 北アジア統括代表取締役のジャック・トン氏
写真2●台湾HTC 北アジア統括代表取締役のジャック・トン氏
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 HTC Viveについては、「新たな世界へのチャンネルを提供する。HTC Viveを活用するアイデアは、無限に膨らませられる。我々の夢を現実のものにするデバイスだ」(トン氏)と紹介した。

 HTC Viveの用途はゲームなどのコンシューマー向けだけでなく、業務利用の事例も増えているという。「手術用のアプリでは、脳の中の神経を見たり、脳の疾患を解析するなど、脳神経の手術に新たなチャンスをもたらすだろう」(トン氏)と例を挙げた。

 他にも業務利用の例として、「IKEAの店舗では、様々な材料で家具の仕上げを確認したり、試したりできる。BMWの店舗ではステアリングを変えるといったシミュレーションが可能だ。中国の不動産会社では、部屋の中を歩き回ることができ、インテリアのデザインを選べる、といった体験をHTC Viveで実現している」(トン氏)と紹介した(写真3、4)。

写真3●IKEAの店舗でHTC Viveを利用する例
写真3●IKEAの店舗でHTC Viveを利用する例
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写真4●中国の不動産会社の例
写真4●中国の不動産会社の例
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