中国Alibaba Group(阿里巴巴)は現地時間2016年7月6日、中国自動車メーカーSAIC Motor(上海汽車)と共同開発したインターネット接続車「RX5」を発表した。Alibabaが運営するオンラインショッピングモール「Tmall(天猫)」で予約注文を受け付けている。
SUV(スポーツ型多目的車)タイプのRX5は、Alibabaの独自OS「YunOS」を搭載する。YunOSは、スマートフォンやタブレット端末、冷蔵庫や空調といったスマートホーム家電向けにも開発されている。
サードバーティーのソフトウエアやアプリケーションを通じてインターネットに接続する車はすでに存在するが、Alibabaは「すべての車が大規模なIoT(モノのインターネット)エコシステムの一部であるスマートデバイスとなって、ユーザーの利便性を高めるためにデータ収集やデータ交換を行えるようにしたい」と述べている。
RX5は、Alibaba傘下のオンライン決済サービス「Alipay」と連動し、駐車場やガソリンスタンド、コーヒーショップなどでの支払いを手軽に済ませられるという。各ドライバーは固有のIDを持ち、YunOSがドライバーを認識すると、好みに合った音楽、車内温度、近くのレストランなどを提示する。
カーナビゲーション機能や音声対応の操作機能を備え、3つのLEDスクリーンと取り外し可能な360度カメラを装備する。
RX5の販売価格は14万8800人民元(約224万円)から。引渡し時期は8月を見込んでいる。
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