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 米Microsoftは「Windows 10」への無償アップグレードに関する情報を現地時間2016年7月4日までにサポートページに追加した。まだWindows 10に移行していないユーザーのコンピュータ画面に、無償アップグレードを促すフルスクリーンのメッセージが表示される。

 Microsoftは2015年7月29日にWindows 10を正式リリースし、公開から2~3年以内にWindows 10が動作するデバイスを10億台にすることを目標に掲げている。「Windows 8.1」および「Windows 7 Service Pack 1(SP1)」からWindows 10への無償アップグレードは2016年7月29日に期限を迎える。

 積極的に無償アップグレードを勧める同社に対して「強制的過ぎる」といった不満が相次いだため、Microsoftは先月末、無償アップグレードを提供する「Get Windows 10(GWX)」アプリケーションの通知ダイアログを改善したばかりだった(関連記事: Microsoft、Windows 10への無償アップグレード改善、「強制的」「意図せず」の不満に応える)。

 新たに表示するフルスクリーンダイアログは、「無償アップグレードの提供が間もなく終わることをユーザーに知らせ、期限より前にアップグレードを行うよう促すため」としている。

 画面を覆うメッセージは、紺色の背景に白いテキストで「Sorry to interrupt, but this is important. Windows 10 free upgrade offer ends July 29.(お忙しいところすみませんが、重要な話です。Windows 10の無償アップグレードが7月29日で終了します」と書かれている。ダイアログ上には「Upgrade now(今すぐアップデートする)」と「Remind me later(あとで通知する)」ボタンに加え、「Notify me three more times(あと3回通知する)」「Do not notify me again(今後通知しない)」の選択肢も用意されている。

 なお、Windows 10の動作条件を満たさないコンピュータや、一度Windows 10にアップグレードしたがアンインストールした、あるいはWindows 10のインストールに失敗したコンピュータ、最新のGWXアプリケーションがインストールされているコンピュータなどでは、このフルスクリーンダイアログは表示されない。

 一部米メディア(The Verge)はフルスクリーンダイアログについて、「最後のゴリ押し」などと伝えている。