日本PCサービスは、各種デジタル機器の設定・修理・トラブル解決をサポートするサービス「ドクター・ホームネット」において、葬儀専業最大手の公益社と提携して故人のデジタル遺品に関する問題を解決する「デジタル遺品サポートサービス」を2016年7月1日に関西圏で提供開始した。

 デジタル遺品の中には、故人の思い出となる画像データのほか、クレジットカードなどの重要情報、SNSなどのアカウント情報、本人以外の個人情報なども記憶されていることが多く、放置すると情報が流出して悪意ある第三者に利用される可能性もある。公益社によると「亡くなった夫がパソコンを普段使用していたので扱い方が分からない」「ネットで使用していた故人名義のネットバンキングや株などを解約したい」などの相談が年々増加しているという。

 今回発表のデジタル遺品サポートサービスは、経験と技術を持つスタッフが遺族の要望を直接聞きながらトラブル解決をサポートする。主な作業内容は、パソコン・スマートフォンのパスワード解除、データの取り出し・削除、周辺機器の設定・取り外しなど。いずれの作業も、事前に遺族の同意を得て行う。訪問、店舗へ持ち込み、宅配などの対応が可能で、遺族の負担を大幅に軽減できる。

 利用料金(税別)は、パスワード解除パックが2万円、データ完全消去パック(預かり作業・郵送対応のみ)が2万8000円など(訪問基本料金、環境トラブル診断料金を含む)。

「ドクター・ホームネット」のWebサイト
日本PCサービスのWebサイト
公益社のWebサイト