画面●契約しているSIMカードの利用状況の確認やプラン変更、新規SIMカードの注文などができるポータル画面「NifMo法人管理者ツール」の画面イメージ
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(出所:ニフティ)
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 ニフティは2016年7月4日、M2M/IoTの用途に特化したデータ通信SIMの契約プランを発表した。デバイスからのデータ送信に必要な帯域を確保した「上り特化1.1GBプラン」と「同10GBプラン」である。いずれも、NTTドコモ回線を利用した法人向けMVNOサービス「NifMo法人サービス」の新プランである。2016年7月11日から提供する。

 センサーなどのIoTデバイスが収集したデータをクラウドなどの外部システムに送信する使い方に特化したSIMである。最大の特徴は、データを受信するための下り通信のデータ通信速度を最大200kビット/秒と低く抑える代わりに、データを送信するための上り通信のデータ通信速度を最大50Mビット/秒と広く確保したことである。

 月間データ通信容量に応じて二つのプランを用意した。上り特化1.1GBプランは、センサーのテキストデータ送信などのようなデータ通信量が少ない場合に適した下位プランであり、月間データ通信容量は1.1Gバイト。価格(税別、以下同)は月額500円。上り特化10GBプランは、画像のアップロードなどデータ通信量が多い場合に適した上位プランであり、月間データ通信容量は10Gバイト。価格は月額1480円。

 M2M/IoT向けの別プランとして、夜間(22時~6時)の利用に特化した「夜間特化3GBプラン」の提供も予定する。昼間(6時~22時)は下りも上りも最大200kビット/秒に抑えられているが、夜間は下り最大262.5Mビット/秒、上り最大50Mビット/秒と、帯域が増える。月間データ通信容量は3Gバイトで、価格は月額640円。

複数デバイスで通信容量をシェアできるプランも用意

 また、主にM2M/IoTの用途に向いた別の新プランとして、複数のSIMカードで通信データ容量をシェアできる「法人シェアプラン」も7月11日から提供する。このプランを使うと、接続するデバイスが増えたときなどに、シェアする通信データ容量を増やさずにSIMカードだけを追加できる。

 プランの一つ「法人シェア5GBプラン」は、シェアする月間データ通信容量が5Gバイトのプランで、価格は月額1800円。もう一つの「法人シェア10GBプラン」は、シェアする月間データ通信容量が10Gバイトのプランで、価格は月額3200円。SIMの追加に必要な「法人シェア 追加SIMプラン」は1枚当たり月額400円。通信容量を追加できる「データおかわり 法人シェア 5GB」は5Gバイトを追加できて価格は1回当たり1400円。