米Facebookは現地時間2016年7月1日、複数言語で投稿できる新機能について発表した。これまで、Facebookで公式ページを開設している企業などに提供していたが、一般ユーザー向けのテストを同日より開始する。

 同社によると、Facebookユーザーの半数は英語以外の言語を使っている。以前は、Facebookページが異なる言語を使う読者に向けて投稿したい場合、同じ内容を複数の言語に翻訳したテキストを連ねて投稿する必要があった。これでは視聴者は長い記事をスクロールしなければならない。異なる言語ごとに個別に投稿する方法もあるが、投稿する側の労力がかさむ。

 新たな機能では、投稿者が文章を入力して翻訳したい言語を選ぶと、機械翻訳による文章が入力欄に表示される。そのまま機械翻訳文を使用しても良いし、自身で翻訳文を記述しても良い。複数の翻訳文を設定して投稿し、読者にはそのうち最も適した言語で投稿が表示される。

 これまで約5000のFacebookページが新機能を利用し、1日あたり約1万件の投稿を行ったという。テスト対象になっている個人ユーザーは、設定画面の「言語」セクションで複数言語の投稿を有効にできる。

[発表資料へ]