米DellがAndroidを搭載した「Venue」タブレット端末の販売を終了する模様だ。複数の米メディア(ForbesやCNET)が報じた。今後はWindowsベースのキーボード着脱型(2-in-1)デバイスに注力する。
最初にこれを報じた米PCWorldは、AndroidベースのVenueに加えて、クラウドアクセス用デバイス「Wyse Cloud Connect」の提供も中止することを現地時間2016年6月30日までに確認した。
Dell広報担当者は電子メールで「タブレット市場はすでに飽和状態になっており、消費者の需要も低下している」と撤退の理由を述べたという。既存のAndroid搭載Venueのユーザーに対しては、現行契約の期限までサポートとサービスを継続するが、OSアップグレードの提供は行わない。
VenueはWindows搭載モデルもあり、そのほかDellはWindowsベースのノートパソコンと2-in-1デバイス、Chrome OS搭載のChromebookなどを手がけている。ChromebookではAndroidアプリケーションが利用できるようになる。
米IDCの調査によると、タブレット端末とパソコンの出荷台数は下降しているが、2-in-1デバイスは人気が高まっており、Chromebookやゲームパソコンも伸びているという。