米IBMは現地時間2016年6月30日、コグニティブコンピューティング技術「Watson」を活用した米Ciscoとの提携を発表した。ナレッジワーカーの協業を支援するクラウドベースのツールやアプリケーションを共同で開発する。

 両社は提携のもと、Ciscoの統合コミュニケーションサービス「Spark」とWeb会議システム「WebEx」を、IBMの電子メールプラットフォーム「Verse」およびコラボレーションスイート「Connections」と連係させる。

 Watsonの能力を利用し、あらゆるタイプのデータを分析してユーザーが的確な洞察を得られるようにする。従業員の個々の役割、過去の作業パターン、現在の担当といった要素に基づいて必要なツール、アプリケーション、ドキュメントに即座にアクセスできるようにする。

 例えば、ユーザーはVerseで招集メールを送って直接WebEx会議を立ち上げられる。Watsonは前回会議の内容などを理解し、必要と思われるドキュメントや、会議のメンバーに加えるべき人物などを提示する(米Computerworldの報道)。

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