写真1●代表執行役社長 兼 CEO(最高経営責任者)の杉原博茂氏
写真1●代表執行役社長 兼 CEO(最高経営責任者)の杉原博茂氏
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写真2●日本オラクルが示す最重点施策
写真2●日本オラクルが示す最重点施策
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 日本オラクルは2016年6月30日、2017年度の戦略説明会を開催した。代表執行役社長 兼 CEO(最高経営責任者)の杉原博茂氏は、同社が力を入れるクラウド分野について「中堅・中小企業を開拓していく」と話した(写真1)。継続的にクラウドサービスの導入事例を紹介し、「大企業中心のイメージを払拭する」(杉原氏)という。

 杉原氏は冒頭で「Digital AID(デジタル・エイド)」という言葉を紹介した。デジタル化の発展で既存産業が脅かされることを意味する「Digital Disruption(デジタル・ディスラプション)」を元にした言葉で、企業の課題解決を支援することを指す。「The Power Of Cloud by Oracle」、略して「POCO(ポコ)」と呼ぶ同社のクラウド技術を使って企業をサポートするという(写真2)。

 クラウド分野ではERP(統合基幹業務システム)の営業強化を発表した。クラウド分野の営業人材を集中採用し、直接営業を強化する。

 説明会では、同社の「ERP Cloud」をおこわ専門店「米八」が導入した事例も紹介。「オンプレミス環境に比べて早く導入でき、使い方のトレーニングも必要ない」(杉原氏)と、導入のしやすさを強調した。

 杉原氏は地方の企業にも積極的に営業を実施するとし、新たに中国・四国支社長を任命して、7支社7支社長体制で「地域ビジネス成長へ貢献する」とした。