写真●リコー コーポレート統括本部 ビジネスプロセス革新センター 情報インフラ統括部 システムインフラグループの宮腰寿之シニアスペシャリスト
写真●リコー コーポレート統括本部 ビジネスプロセス革新センター 情報インフラ統括部 システムインフラグループの宮腰寿之シニアスペシャリスト
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 リコーは2016年10月から、社内の業務システム向けデータベース基盤として、米オラクル製の「Oracle Exadata Database Machine X6 (Exadata X6)」を稼働させる。日本オラクルが2016年6月29日に発表した。Exadata X6はオラクルが4月に提供開始した最新機。

 Exadata X6への移行のきっかけは、それまで使っていたDWH(データウエアハウス)の保守サポート切れを2016年9月に迎えることだ。リコーがExadata X6上で稼働させるシステムは三つ。業績管理システム、DWH、顧客対応のCTIだ。それぞれ別々のサーバーでシステムを動かしてきたが、Exadata X6に集約する。コンテナ機能を利用して、三つのシステムを稼働させる。

 「処理性能の速さと拡張性を決め手にExadataの採用を決めた」。リコー コーポレート統括本部 ビジネスプロセス革新センター 情報インフラ統括部 システムインフラグループの宮腰寿之シニアスペシャリストはこう話す(写真)。同社はこれまでも、社内インフラの集約を進めてきた。今回のシステム移行の投資額は非公開としているが「Exadataに集約することでコストは安くなった」(宮腰氏)。

 システムの移行環境には、オラクルのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)である「Oracle Database Cloud Service」などを使う。2016年5月から移行を開始した。10月からDWHを稼働させ、2016年内には三つのシステムの移行を完了させる考えだ。

 リコーは2020年度までに、業務システムのインフラ費用を大幅に削減する計画だ。主要な業務システムのインフラ基盤を集約する。今回のExadata X6導入もその施策の一環。「国内の関係会社を中心に、基盤の統合を進める」(宮腰氏)。