図●マルウエア感染端末をネットワークから隔離する機能を標準で提供する
図●マルウエア感染端末をネットワークから隔離する機能を標準で提供する
(出所:ニフティ)
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 ニフティは2016年6月29日、シンクライアント接続を介してリモート操作できる仮想デスクトップをクラウドサービスの形で提供する「ニフティクラウド デスクトップ(専有型)」を発表、同日販売を開始した。ニフティクラウド上にユーザーごとの専有環境を構築して提供する。申し込みから利用開始までに約2カ月の専有環境構築期間が必要。

 ニフティクラウドで仮想デスクトップサービスを提供するのは、今回が初めて。デスクトップ仮想化(VDI)ソフトには、米ヴイエムウェアの「VMware Horizon DaaS」を利用する。今回まず、ユーザーの専有環境を使った専有型のメニューを開始し、2016年内に同サービスを共有環境で提供する「ニフティクラウド デスクトップ(共有型)」の提供を予定する。

 機能面での特徴は、マルウエア感染端末を自動隔離する機能()や、フラッシュストレージ(SSD)の採用など、セキュリティと性能を高めていること。

 マルウエア対策では、トレンドマイクロのホスト型セキュリティソフト「Trend Micro Deep Security」でマルウエアを検知する。この上で、米ヴイエムウェアのSDNソフト「VMware NSX」を使って感染端末をネットワークから隔離する。VMware NSXは、仮想マシン単位で細かくアクセスを制御できるようにするマイクロセグメンテーション機能を備えている。

 価格(税別)は、仮想デスクトップ機のスペックによって異なる。1vCPUとメモリー4Gバイトでデスクトップ当たり月額5500円、1vCPUとメモリー6Gバイトでデスクトップ当たり月額7000円、2vCPUとメモリー8Gバイトでデスクトップ当たり月額9500円。いずれもストレージ(SSD)はデスクトップ当たり80Gバイト。最小構成はデスクトップ200台で、最低利用期間は3カ月。

 動作を保証するOSは、Windows 7(64ビット)。2016年8月からは、Windows10(64ビット)もサポートする予定。Windowsの利用に当たっては、VDI環境の利用料金とは別に、個々の仮想デスクトップ上でWindowsを動作させるVDAライセンスが必要になる。