イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)は2016年6月29日、 コミュニティネットワークセンター(CNCI)と、IoT技術を利用したスマートホームサービス「インテリジェントホーム」の販売で基本合意したと発表した。

 同サービスは、ホームコントロールおよびホームモニタリング型サービスを提供する。具体的には、屋内に設置したIPカメラや電子錠、センサー(モーションセンサー、ドア窓センサー)、家電コントローラーなどのデバイス一式を、インターネット回線を経由し、利用者のスマートフォンなどの専用アプリから遠隔制御できる。

 今回、基本合意したCNCIグループは、東海エリアの11のケーブルテレビ事業者からなる業界大手であり、 総接続世帯数は約77万世帯に達する。各事業者は7月から順次「インテリジェントホーム」サービスの販売を開始する。

 イッツコムは、インテリジェントホームのライセンスをCNCIグループ各社に提供し、イッツコムの子会社であるConnected Designがインテリジェントホームに接続する各種デバイスの販売を行う。

 CNCIは、利用者の「生活パートナー企業」として、安全・安心・快適な暮らしの実現に取り組む一環として、「インテリジェントホーム」を2016年7月から提供すると発表した。

 月額利用料(税抜き)は、基本利用料が1980円、ホームゲートウエイが300円、利用端末に応じてそれぞれ200円~700円である。

 なお、インテリジェントホームは既に、旭川ケーブルテレビ、沖縄ケーブルネットワーク、ひろしまケーブルテレビ、ふれあいチャンネル、ベイ・コミュニケーションズ、南東京ケーブルテレビなどのケーブルテレビ事業者に採用されており、順次サービスが始まっている。今回のCNCIグループでの販売開始も含めて、ケーブルテレビ業界での横展開が本格的に始まってきた。

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■変更履歴
発表資料に誤りがあり、公開当初、社名を誤記載していました。正しくは沖縄ケーブルネットワークです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2016/6/7 11:30]