トランスコスモスは2016年6月28日、360度パノラマ映像を活用したプロモーションコンテンツを制作して配信するサービス「360度・VRコンテンツスタートアップパッケージ」(画面)を発表、同日提供を開始した。スマホアプリの開発、Webコンテンツの制作・配信、分析レポートまでをワンストップで提供する。ホテルや観光地の紹介、店舗や工場の見学などを想定している。最短1カ月でコンテンツを配信できる。価格(税別)は30万円から。

画面●スマホアプリの製作例「トランスコスモス・ホーチミンセンターVR TOURアプリ」
画面●スマホアプリの製作例「トランスコスモス・ホーチミンセンターVR TOURアプリ」
(出所:トランスコスモス)
[画像のクリックで拡大表示]

 360度パノラマ映像とは、ユーザーの操作によって再生中に視点を変えて、全方位を眺めることのできる映像のことである。今回のサービスでは、360度パノラマ映像を、Web配信コンテンツやスマホアプリ(Android/iOS)の形で実装する。スマートフォンの向きを変えたり画面をタッチしたりする操作によって再生中に視点を変更できるので、あたかもその場にいるようなVR(バーチャルリアリティー)体験ができるとしている。

 コンテンツにはURLリンクなどを埋め込める。視聴者は、コンテンツの中から問い合わせや電話発信などのアクションを起こせる。トランスコスモスは、視聴数やページ遷移のほか、各種アクションのコンバージョン(成果)計測、ヒートマップによるコンテンツ分析などを行い、プロモーション効果の可視化やコンテンツの改善を支援する。

 コンテンツの制作には、InstaVR(東京都中央区)のオーサリングツール「InstaVR(インスタ・ブイアール)」を使う。サービスの受注窓口とユーザーサポート窓口はトランスコスモスで、コンテンツの制作と配信はベトナム子会社のトランスコスモス・ベトナムが担当する。