図●実験の構成
図●実験の構成
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 読売テレビ放送は2016年6月27日、インターネット回線経由で同時に多数の視聴者が4K番組を視聴できる方法について、2016年3月と6月に実証実験を行ったと発表した。

 今回の実験では、再生された4K映像をリアルタイムにエンコードし、MPEG-DASH方式で数秒の短いファイルに分割した後、NTT西日本のフレッツ・キャスト実験網を利用して、IPマルチキャスト配信した。受信側では、ハイブリッドキャストを利用して地上デジタル放送(2K映像)と4K映像をテレビリモコンで切り替えて表示した()。

 読売テレビは、「MPEG-DASH方式によるIPマルチキャスト配信」について、4K 映像などの大容量データを一斉配信する際に、従来のユニキャスト方式で課題になっていたネットワークの混雑やサーバーへの高負荷を回避することが可能になる技術と位置付けている。

 読売テレビでは、さらなる検証を行い、伝送方式の性能改善や家庭用ルーターの活用などを進める。インターネット回線を使って一般視聴者が4K番組を、より簡単な操作で視聴できる環境を実現できるように実験を進めていく計画。

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