写真●「ITpro EXPO 2016 in 札幌」の受付の様子(撮影:渡辺可緒理)
写真●「ITpro EXPO 2016 in 札幌」の受付の様子(撮影:渡辺可緒理)

 IoT、クラウド、ビッグデータ、モバイル、セキュリティなど、ICTの最新トレンドにフォーカスする総合展「ITpro EXPO 2016 in 札幌」(主催:日経BP社)が2016年6月30日、札幌コンベンションセンター(札幌市白石区)で開幕した(写真)。2015年に初開催した専門展「Cloud Days 札幌」などをICTの総合展に衣替えした。73社が出展・協賛し、2日間にわたって30セッションに及ぶキーノートやセミナーを開講する。

 初日午前10時、イベントを後援する総務省北海道総合通信局長の中道正仁氏による開会挨拶に続くキーノートスピーチでは、星野リゾート グループ情報システム ユニットディレクターの久本英司氏が登壇した。「“ホテル運営の変革者”の資格を得るために ~試行錯誤をし続ける星野リゾートのIT戦略」と題して、急速に拡大・変化するビジネスを支えるために同社がどのようにITを活用しているかを紹介した。

 同じく初日午後3時からのキーノートスピーチは、「役立つ!行政支援セミナー」と題する特別企画を開催する。経済産業省 北海道経済産業局 地域経済部 情報・サービス政策課の田村健氏と札幌市 経済観光局 国際経済戦略室の村椿浩基氏が登壇し、経産省と札幌市のIT利活用支援策をそれぞれ紹介する。

 さらに初日午後4時10分からは、大人気アイドルでんぱ組.incの古川未鈴さん、成瀬瑛美さん、藤咲彩音さんが登場する。「でんぱ組.inc in ITpro EXPO 札幌~IoTでつくるミライなカンケイ~」と題して、3人を生徒に見立て、野村総合研究所 コンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部上級コンサルタントの鈴木良介氏がIoTの最前線を解説する。なお本特別企画への参加は抽選制で申し込みは終了している。

 続く2日目(7月1日)の午前10時からのキーノートスピーチでは、「ICT×ロボットで拓く次世代農業の推進」と題して、岩見沢市市長の松野哲氏と北海道大学教授の野口伸氏が岩見沢におけるスマート農業の取り組みを紹介する。

 2日目午後2時からのキーノートには、富士ゼロックス ソリューション・サービス開発本部 ソリューション開発部 クラウド統括の黒須 義一氏が登壇し、「クラウドユーザー企業としての富士ゼロックスの取り組み~ハイブリッド、グローバル、マルチクラウドへの挑戦~」と題して講演する。同社がユーザー企業としてどのようにクラウドと向き合い、どのような姿を目指しているかを講演する。

 そして2日目午後4時からの最後のキーノートには東京大学 大学院情報学環教授で札幌オープンデータ協議会会長を務める越塚登氏(YRPユビキタス・ネットワーキング研究所副所長も兼務)が登壇する。「オープンデータの動向と今後:国内外のオープンデータの動向と札幌観光オープンデータの取組を紹介」として、国内外におけるオープンデータの取組の動向や札幌における観光オープンデータ、公共交通情報のオープンデータ活用実験の内容などを紹介する。

 ITpro EXPO 2016 in 札幌は、Cloud Days 札幌 2016、ビッグデータEXPO 札幌 2016、モバイル&ウエアラブル 札幌 2016、セキュリティ&ガバナンス 札幌 2016、IoT Japan 札幌 2016、N IDEA in 札幌 2016の各専門展で構成するICTの総合展。同展の模様は適時、ITproで速報する。