写真1●米NetflixのFounder and CEOのReed Hastings氏
写真1●米NetflixのFounder and CEOのReed Hastings氏
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写真2●米Netflix幹部とオリジナルコンテンツの出演者ら
写真2●米Netflix幹部とオリジナルコンテンツの出演者ら

 米Netflixの日本法人であるNetflix社は2016年6月27日の会見で、今後の日本でのコンテンツ展開について発表した。

 米NetflixのReed Hastings氏(Founder and CEO)は、コンテンツの画質の2Kから4Kへの移行が進んでいる中で、インターネットを伝送路とするNetflixはこの動きに対応しやすいという考えを示した(写真1)。「放送はコンテンツの高画質化に対応するのは容易ではないが、インターネットはそうではない。4Kコンテンツの世界でインターネットはリーダーになれる」と述べた。さらに「インターネットが成長すると、スマートテレビも成長する。当社はこの分野で台頭する事業者の一つになることを目指す」とした。

 日本法人であるNetflix 代表取締役社長であるGreg Peters氏は、2016年6月3日に世界190カ国で同時配信を開始した日本発オリジナルコンテンツである「火花」の視聴状況について報告した。「日本でも大変な人気があるが、台湾や香港、メキシコ、ブラジル、ドイツ、カナダ、米国でも数多くの人に視聴されている」という。さらに今後配信を開始するオリジナルコンテンツについて、「レコメンデーションシステムを通じて、より多くの会員に届けたい」と意欲を見せた。

 プレゼンテーション終了後の質疑応答では、同社の収支状況に関する質問が出た。Hastings氏は、「我々は新しいコンテンツに投資したいという考えがある。国や地域によっては投資額が現時点の収入を上回っているところもある」「しかし、これは先を考えてののことだ。会員を増やしたり、会員がより満足を感じてくれるサービスを実現したりするための投資と考えている」と述べた。米NetflixのChief Content OfficerであるTed Sarandos氏は、「会員が満足してくれる作品を提供する。それが当社の成長につながっていくと考えている」と説明した。

 会見では、Netflixのオリジナルコンテンツの出演者も登壇し、会見を盛り上げた(写真2)。