図●「マネーフォワード オフィシャルアカウント」の仕組み
図●「マネーフォワード オフィシャルアカウント」の仕組み
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 マネーフォワードは2016年6月24日、PFM(個人資産管理)サービス「マネーフォワード」に、金融機関が情報発信できる新機能を発表した。同月20日より20の金融機関が先行利用を開始、2016年夏にも正式にリリースする。自社が抱える利用者と接点を持ちたい金融機関向けに売り込み、収益の柱の一つとしたい考え。1年で100社への提供を目指す()。

 名称は「マネーフォワード オフィシャルアカウント」。金融機関は、マネーフォワード利用者の登録口座画面に専用ページを設け、タイムライン上で情報発信できる。カスタマイズ機能を使って問い合わせボタンなども配置可能だ。同社によると、マネーフォワードの利用者は月平均11回以上サービスにアクセスしているという。金融機関にとって、自社のアプリやWebサイトに加えて、顧客との関係構築のための新たなチャネルを獲得できる利点がある。

 利用にあたって、初期費用と、口座連携数に応じた月額料金がかかる。現在マネーフォワードの主な収益源は、有料会員への課金や金融機関向けのPFMサービスのカスタマイズ開発などが中心とされる。新機能が金融機関に受け入れられれば、PFM事業における新たな収益源に育つ可能性がある