米Microsoftはタブレット端末「Surface 3」の製造を年内に終了する方針を明らかにしたと、複数の米メディア(ThurrottZDNet)が現地時間2016年6月24日に報じた。

 現在Microsoftのオンラインストアでは、Surface 3で購入可能なモデルはストレージ容量64Gバイト、メモリー2GバイトのLTE+Wi-Fi対応のみ。他のモデルは「購入可能になったら通知を受け取る」ボタンが提示される状態になっている。

 上記メディアがMicrosoftに問い合わせたところ、「1年以上前にSurface 3を投入して以来、顧客から強い需要と満足を獲得してきた。現在、在庫は限られ、2016年12月末にはSurface 3の製造を終了する」とのコメントを得たという。

 Surface 3は2015年5月にリリースされた(関連記事:Microsoft、10.8型タブレット「Surface 3」を5月発売、499ドルから)。それまでSurfaceの下位機はOSに「Windows RT」を採用していたが、Surface 3では「Windows 8.1」を搭載し(「Windows 10」リリース以降はWindows 10を搭載)、CPUは米IntelのAtomプロセッサーを内蔵している。

 Microsoftは上位機の最新版「Surface Pro 4」を昨年発売しているが、Surface 3の後継となる「Surface 4」(通称)の情報はほとんど聞こえてこない。

 MicrosoftはSurface 3の需要が高いとしているが、人気商品を1年半で終わらせるのは奇妙だと、米Engadgetなどは指摘している。

 2017年春に延期されたWindows 10の大型アップデート「Redstone 2」に合わせて新たなハードウエアが登場することも考えられるが、単にエントリー仕様のデバイスはSurfaceブランドでは意味をなさないという見方もありえると、米PCMagは報じている。