アクセンチュアは2016年6月24日、LINEのメッセージ機能をAPIを介して利用できるサービス「LINE ビジネスコネクト」の導入支援サービスを開始した。LINE上で個人の興味や関心に合ったコンテンツを適切なタイミングで提供したり、双方向にコミュニケーションしたりできるようになる。このために必要なシステムを、アクセンチュアが構築する。日本を含む世界各国で提供する。

 LINE ビジネスコネクトを使うと、メールやコールセンターなどの既存のチャネル(顧客接点)のように、新たなチャネルとしてLINEを利用できるようになる。LINE上で、個々の顧客に対して個別にコミュニケーションできる。従来の企業公式アカウントでは、アカウントを登録しているLINEユーザー全員に対して一方通行のメッセージを配信する使い方に限られていた。

 このサービスを利用して導入したマーケティング用システムからLINE ビジネスコネクトのAPIを介して、LINEのメッセージ機能を利用する。これにより、CRMなどの業務システムと連携してダイレクトメッセージを送信したり、チャットオペレーターや人工知能を使って自動返信したりといった、既存の公式アカウントではできない個別のコミュニケーションが可能になる。

 旅行業界で導入した場合、海外旅行者は、空港から宿泊先への移動方法や、自分の好みに合ったツアーやお薦めのレストランを、LINEのチャット上からいつでもどこでも確認できるようになる。