カナダBlackBerryが現地時間2016年6月23日に発表した2017会計年度第1四半期(2016年3月~5月)の決算(すべて米ドル)は、スマートフォンの不振が続き大幅減収となった。一方でソフトウエアおよびサービスは順調に伸びているという。

 米会計原則(GAAP)ベースの売上高は4億ドルで、前年同期(2015年3月~5月)の6億5800万ドルから39%減少した。純損失は6億7000万ドル、希薄化後1株あたり損失は1.28ドルだった。前年同期は6800万ドルの黒字を計上していた。

 非GAAPベースの場合、売上高は4億2400万ドル、純損失は100万ドル、希薄化後1株あたりでは収支とんとんとなる。

 非GAAPベースの事業別売上高を見ると、ソフトウエアおよびサービスが1億6600万ドル(総売上高の39%)、サービスアクセス料が1億600万ドル(同25%)、スマートフォンを含むモバイルソリューションが1億5200万ドル(同36%)だった。同社は、ソフトウエアおよびサービスの通年の売上高が30%成長すると予測している。

 米CNETの報道によると、第1四半期におけるスマートフォンの販売台数は50万台で、前期(2015年12月~2016年2月)の60万台、前々期(2015年9~11月)の70万台から減少の一途をたどっている。同社はAndroidベースのハイエンド機「Priv」を投入し、スマートフォン事業のてこ入れを図ったが、成果は表れていない。

 なお、アナリストらの業績予測は、非GAAPベースの売上高が4億8090万ドル、1株当たり損失が0.08ドルだった(米CNBCの報道)。

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