米Alphabet傘下の光ファイバー網事業Google Fiberが高速インターネットサービスプロバイダー(ISP)の米Webpassを買収することで合意したと、Webpassが現地時間2016年6月22日に発表した。Google Fiberも公式Twitterアカウントから「素晴らしいニュースだ!Webpassを迎えるのを楽しみにしている」とツイートした。買収金額などの詳細な条件は明らかにしていないが、規制当局などの承認を得たのち、2016年夏に手続きを完了すると見込んでいる。

 Webpassは2003年に設立され、米カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置いている。WebpassのCharles Barr社長は、「GoogleとWebpassの力を合わせることにより、米国全土の顧客に向けた超高速インターネット接続の展開を加速できる。引き続きポイントツーポイント無線を利用した迅速な高速接続導入に注力する」と述べた。

 Webpassはサンフランシスコ、サンディエゴ、マイアミ、シカゴ、ボストンの米国主要5都市を中心に企業や一般住民に最大1Gビット/秒の高速インターネット接続を提供している。Barr社長は、「Google Fiberのリソースを利用できることで、当社は単独の企業としてより速く成長し、多くの顧客にリーチできる」としている。

 Google Fiberは現在プロボ、カンザスシティー、オースチン、ナッシュビル、アトランタで高速接続サービスを提供しており、2016年2月にはサンフランシスコにも拡大する計画を明らかにしている(関連記事:「Google Fiber」がサンフランシスコに拡大、11都市目)。

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