関西テレビ放送は2016年6月22日、ハイブリッドキャストを活用した4K映像のライブ配信実験に成功したと発表した。実験は、2016年6月7日開催の「カンテレ テクニカルフェア2016」で実施した。

 今回の実験では、撮影中の4Kライブ映像をHEVC方式にエンコード(圧縮、符号化速度は20Mbps)し、MPEG-DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)方式ファイルに変換してサーバーにアップした。エンコーダーにはElemental Liveを採用した。その後、MPEG-DASH方式ファイルを外部の CDN(Content delivery network)およびインターネットを通じてHybridcast対応受信機に配信した。この実験はシーティーシー・エスピーおよびエレメンタルテクノロジーズの協力を得て実施した。

 関西テレビは、「遅延量や受信機の台数が増えた場合の円滑な配信が今後の課題。さらに研究していく予定」としている。