トランスコスモスは2016年6月22日、スマートフォンに向けたWebアプリケーションの開発を支援する二つの新しいSIサービスメニューを提供すると発表した()。Webページを高速に表示できるようにする「AMPメニュー」と、ネイティブアプリケーション並みの操作性を実現する「PWAメニュー」である。

図●AMPとPWAを使ったスマートフォン向けWeb画面を実現する
図●AMPとPWAを使ったスマートフォン向けWeb画面を実現する
(出所:トランスコスモス)
[画像のクリックで拡大表示]

 AMPメニューは、スマートフォン向けWebページを高速に表示することを目的としたオープンソースのプロジェクトである「Accelerated Mobile Pages」(AMP)に準拠したWeb画面を実現する。静的なWebページのデータ量を10分の1に削減することによって従来比で4倍の表示速度を実現するという。すでに、大手メディアやコンテンツ提供企業が対応または対応準備を進めている。

 AMPメニューの例と価格(税別、以下同)は以下の通り。既存のコンテンツページをAMPに対応させる「記事コンテンツページのAMP対応」は、1ページ当たり約1万円から。AMP対応ページをCMS(コンテンツ管理システム)で生成できるようにする「CMSテンプレートの開発」は、1ページ当たり約5万円から。

 一方のPWAメニューは、Webブラウザーで表示するWeb画面でありながらネイティブアプリケーションと同等の操作性を備えたコンテンツページである「Progressive Web Apps」(PWA)を実現する。要素技術として、プッシュ通知、キャッシュ利用、バックグラウンド同期などを可能にする技術「Service Worker」を利用する。

 PWAメニューの価格は、「新規PWA開発」が約200万円から、「既存のスマホ向けWebページへのPWA機能追加」が約100万円から。PWAのユーザー事例の一つとして、グランドデザインが運営するオムニチャネルサイト「Gotcha!mall(ガッチャモール)」が2016年7月にPWAを取り入れる。

 なお、トランスコスモスは今回のAMPメニューとPWAメニューの提供に当たり、スマートフォン向けWebサイトの開発に精通した技術者をフィリピンに集め、新たに専門開発チームを立ち上げている。