韓国Samsung Electronicsは現地時間2016年6月21日、IoT(インターネット・オブ・シングス)分野の戦略について発表した。今後4年間にわたり、米国でのIoT研究開発に12億ドルを投じる。

 同戦略は、ワシントンD.C.で開催したIoT関連フォーラム「Internet of Things:Transforming the Future」で、Samsung副会長兼最高経営責任者(CEO)のOh-Hyun Kwon(権五鉉)氏が講演した際に明らかにした。米カリフォルニア州のシリコンバレーにあるSamsungの戦略革新センター(SSIC)や世界革新センター(GIC)、および米国研究部門(SRA)が中心となって進める。

 Kwon氏は「当社では、すべての活動の中心に人を据えることを最重視しており、IoTの可能性を実現するには同様に人を中心に考えるべきだ」とし、「人間中心のIoT」を強調した。さらに、技術開発や規則策定における原則として「オープンであること」「コラボラティブであること」の2点を加えた。

 米メディアの報道(Forbes)によると、12億ドルのうち半分は米国のIoT新興企業への支援にあてるという。

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