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 米Microsoftは現地時間2016年6月21日、「SharePoint」のiOS版アプリケーションをリリースしたと発表した。「App Store」から無償でダウンロードできる。「イントラネットをポケットに入れて持ち歩ける」と、同社は説明している。

 SharePointアプリケーションにより、ビジネスユーザーは外出先でもiOS端末から手軽に社内のチームサイト、組織のポータルやリソース、共同作業している人々にアクセスできる。特に関連性の高いドキュメントや人物とつながりやすくするために、機械学習によって「Office 365」上の関連性を分析する技術「Microsoft Graph」を統合したという。

 同アプリケーションは、オンプレミスおよびハイブリッド環境の「SharePoint Server 2013/2016」と「SharePoint Online」に対応する。

 「Sites」タブは、頻繁にアクセスするサイトやフォローしているサイトをリスト表示する。直近の作業やファイル、サイトに含まれるコンテンツなどを確認できる。直近のファイルからOfficeドキュメントをタップすると、Word、Excel、PowerPointなどの対応するOfficeアプリケーションで直接開いてすぐに編集が行える。

 「Links」タブでは、管理者が全従業員向けに選んだポータルやサイトにアクセスできる。

 「People」タブは、共同作業しているメンバーを一覧表示し、個々のメンバーをタップすると、連絡先や現在扱っているファイル、共同作業している他の人物などを掲載したカードが表示される。

 検索機能では、検索結果をサイト、ファイル、人々に整理して表示する。イントラネット、チームサイト、企業ポータル、「OneDrive for Business」内のフォルダーにわたるエンタープライズ検索が行える。

 Microsoftは5月にSharePointのロードマップを公開した際、2016年第2四半期中のiOS版アプリケーションの公開を予告していた(Microsoftの公式ブログ)。今後、同アプリケーションの強化を図るとともに、2016年末までにWindows Universal版とAndroid版アプリケーションをリリースする。

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