トランスコスモスは2016年6月20日、中国で日本ブランドを中心に化粧品/パーソナルケアや食品をEC(電子商取引)サイト向けに卸売りする企業「優趣匯(上海)供応鏈管理有限公司」(UNQ)への出資を増やしたと発表した。追加出資によって、出資額は26.3%から39.9%になった。

 UNQは非上場企業であり、トランスコスモスの出資額はUNQ社長の王勇氏に次ぐ第2位。最初の出資は2015年3月で、今回増資した。出資の狙いは、トランスコスモスの顧客企業に対して、顧客企業の商品を中国のEC市場で販売する経路を提供することである。

 UNQは、資生堂、コーセー、サンスター、ユニチャーム、カルビーをはじめとする、日本ブランドを中心としたEC向け流通事業者。JUMEI、一号店、JD.comといった中国の大手ECサイト向けに商品を卸している。EC向けの化粧品/パーソナルケアおよび食品流通事業者としては中国で最大規模という。2020年の売上額は600億円を上回る計画である。