米Amazon.com傘下のライブストリーミング配信事業である米Twitch Interactiveは現地時間2016年6月17日、視聴者数やフォロワー数を人為的に多く見せかける偽装ボットの販売者7人を提訴したことを明らかにした。

 Twitchマーケティング部門担当上級バイスプレジデントのMatthew DiPietro氏によれば、同社は視聴者やフォロワーを偽装するボットや他のユーザーになりすましてチャットするボットの存在を認識しており、これらは同社サービスのコミュニティ全体に損害を与える重大な問題だととらえている。

 こうした偽装ボットは、自分のライブストリーミングの視聴率が高いように見せかけて企業とのパートナーシップを獲得する目的のほか、他のライブ配信者の評判を落とす目的でも使われる。

 Twitchは偽装ボットを検出して削除する技術的対策を実施するほか、偽装ボットやなりすましチャットの通報について調査するなどしてきたが、今回、Twitchの視聴者およびライブ配信者を悪質な行為から保護するために法的措置に踏み出したと説明した。

 同社が米カリフォルニア州北部の連邦地方裁判所に提出した書類によると、訴えられた7人は「twitch-buddy.com」「twitch-viewerbot.com」「twitchstarter.com」などTwitchのブランド名を用いたサイトを運営しており、商標権侵害、不正競争、コンピュータ詐欺および乱用などにあたるとTwitchは主張している。

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