カーナビゲーション・アプリを手がけるGoogle傘下のWazeは現地時間2016年6月17日、危険な交差点を避けるルート設定を選択する機能を追加したと発表した。同日から米カリフォルニア州ロサンゼルスの利用者に新機能の提供を開始している。今後は米ルイジアナ州ニューオーリンズでも同機能を提供し、必要に応じて世界各地に広げていくとしている。

 同社によると、多くのドライバー(とりわけロサンゼルスのドライバー)は普段から、信号機がなく、車の流れが途切れることがなく、あるいは視界の悪い交差点に遭遇している。そうした交差点では、複数の対向車線を横切って左折(日本の右折に相当)したり、直進したりすることが、ドライバーのストレスになっている。

 「Difficult Intersections(困難な交差点)」と呼ぶこの新機能は、そうした問題を解決するために開発した。ドライバーに対し、迂回ルートや右折(日本の左折に相当)の多いルートを案内し、可能な限り安全でストレスの少ない運転環境を提供するという。

 所要時間を考慮して最適な迂回ルートを計算、案内する。ただし迂回ルートを使った所要時間が当初のものと比較して大幅に長くなる場合は、“困難な交差点”を通るルートを案内する場合もある。この機能の目的は、そうした交差点に遭遇する機会を減らすものであり、完全に回避するものではないと、同社は説明している。

 ロサンゼルスのアプリ利用者やロサンゼルス市の協力を得てこの機能を開発した。今後も引き続きアプリのレポート機能を通じ、問題のある交差点の報告を受け付けるとしている。

[発表資料へ]