TMI総合法律事務所は2016年6月20日、FinTechの専門組織「FinTechデスク」を設置したと発表した。同事務所に所属するITや金融業に精通した約20名の弁護士、弁理士で組織する。FinTechで高まるリーガルニーズに対し、ワンストップで支援する体制を整える。

 FinTechデスクの運営を通じて、法律事務所としてのリーガル支援に加え、実証実験も含めた技術・ビジネスに至るまでをサポートする。具体的には地方銀行向けのFinTech研修の実施、ビジネス研究開発支援を展開するほか、地域通貨などの実証実験体制の提供、FinTechベンチャーのM&A(買収・合併)・投資・IPO(新規株式公開)支援、FinTechビジネス構築に関するリーガル支援や許認可取得支援、FinTech技術の権利化・特許戦略支援、特許情報リポート提供、シリコンバレーオフィスなど同事務所の海外拠点を通じた海外情報の提供などを予定している。

 TMI総合法律事務所は1990年設立。知的財産権の分野を得意とし、中国(北京・上海)、ベトナム(ホーチミン、ハノイ)、シンガポール、カンボジア、インド、ミャンマー、北米(シリコンバレー)などグローバルに拠点を構えている。約350人の弁護士に加え、60人を超える弁理士を抱えているのが特徴。