米Oracleは、2016会計年度第4四半期(2016年3~5月)の決算を現地時間2016年6月16日に発表した。会計原則(GAAP)ベースの総売上高は105億9400万ドルとなり前年同期と比べ1%減少したものの、市場予想を上回った。

 GAAPベースの純利益は28億1400万ドルで前年同期比2%増加、希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.66ドルで同7%増加した。営業利益は同横ばいの39億6800万ドルだった。

 非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比2%減の34億2400万ドル、EPSは同3%増の0.81ドル、営業利益は同4%減の47億6600万ドルとなる。

 アナリストの予測平均は、売上高が104億7000万ドル、特別項目を除いたEPSが0.82ドルだった(米Forbesの情報)。

 事業別の売上高を見ると、ソフトウエアおよびクラウド事業は合計84億3900万ドルで前年同期からほぼ横ばいだった。そのうちクラウドサービスは8億5900万ドルで同49%増と好調。IaaSは同5%増加し、SaaSとPaaSの合計は同66%急伸した。

 一方ソフトウエア関連は75億8000万ドルで前年同期比3%減少した。ライセンス更新および製品サポートは同3%増だったが、新規ライセンスは同12%縮小した。

 ハードウエア事業の売上高は前年同期比9%減の12億8300万ドル。システム製品の収入は同11%減少し、システムサポートは同5%低下した。

 またOracleは、2017会計年度第1四半期(2016年6~8月)の業績見通しについても明らかにした。引き続きクラウド事業が好調だとして、SaaSおよびPaaSの合計売上高が75~80%伸びると見込んでいる。

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