米Microsoftは現地時間2016年6月16日、チャットプラットフォーム開発の米Wand Labsを買収したと発表した。Wand LabsのWebサイトにも、Microsoftに加わることを告げるVishal Sharma最高経営責任者(CEO)の言葉が掲載されている。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 MicrosoftはWand Labs買収により、「Conversation as a Platform(プラットフォームとしての会話)」戦略を加速させ、「会話知能」という新たな領域での地位を確立させたいとしている。

 Microsoft情報プラットフォームグループ部門担当コーポレートバイスプレジデントのDavid Ku氏は、「セマンティック/オントロジー、サービスマッピング、サードパーティー開発者の統合、会話インターフェイスなどに関する専門知識を持つWandチームは、Bingのエンジニアリングおよびプラットフォームチームに加わるのに最適だ。特に我々がインテリジェントエージェントやチャットボットなどの分野で進めてきた取り組みに大いに役立つ」と述べた。

 Wand Labsは、Sharma CEOが2013年に立ち上げた。様々なアプリケーションをチャットに統合し、会話しながら各種サービスに手軽にアクセスできるようにするためのプラットフォームを開発していた。開発者向けにAPIの試験提供を始めていたが、Microsoftによる買収にともない、サービス開発を終了する。

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