中国Alibaba Group(阿里巴巴)は、今年度の売上高の伸び率が加速するとの見通しを明らかにした。同社が業績予測を公表するのは初めてだと、複数の米メディア(New York TimesUSA TODAYMarketWatchなど)が報じている。

 Alibabaは中国の杭州市にある本社で現地時間2016年6月14日に投資家向け会合を開き、中国経済は成長鈍化しているものの、同社中核事業は引き続き好調で、一連の買収と事業拡大も収益につながっていると説明した。

 Alibabaがこの1年間に買収した事業には、中国動画サイト大手のYouku Tudou(優酷土豆)や、東南アジアでEコマースを展開するLazada Groupなどがある(関連記事1関連記事2)。

 AlibabaのMaggie Wu最高財務責任者(CFO)によると、同社は2017会計年度(2016年4月~2017年3月)の年間売上高が前年度と比べ48%増加すると予測。YoukuやLazada、ニュース配信などの新規事業を含めない場合でも同36%増加する見込みで、前年度の成長率である33%を上回るとしている。