写真●LinkedInのJeff Weiner CEO(左)、MicrosoftのSatya Nadella CEO(中)、LinkedInのReid Hoffman会長(右)
写真●LinkedInのJeff Weiner CEO(左)、MicrosoftのSatya Nadella CEO(中)、LinkedInのReid Hoffman会長(右)
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 米Microsoftは2016年6月13日(米国時間)、ビジネス用SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を運営する米LinkedInを262億ドル(約2兆7800億円)で買収すると発表した。買収後のLinkedInは独立した事業体として運営する。買収は2016年内に完了する予定。

 「LinkedIn」はビジネスに特化したSNS。ニューヨーク証券取引所に上場するLinkedInの売上高は2015年12月期で29億9000万ドル、純損失は2億1400万ドルだった。同社の赤字は2014年、2015年と2年連続だったが、MicrosoftはLinkedInの会員数が前年比19%増の4億3300万人になるなど成長が続いていることから、LinkedInの株式時価総額に対して50%のプレミアムを付けた金額での買収を決断したとしている。

 MicrosoftのSatya Nadella CEO(最高経営責任者)はプレスリリースで「LinkedInは世界中のプロフェッショナルを結ぶビジネスに特化したSNSを作り上げた。両社が一緒になることで、LinkedInと『Microsoft Office 365』や『Dynamics』をさらに成長させ、世界中の個人や企業に貢献できるようになる」とコメントしている。

 LinkedInのJeff Weiner CEOはMicrosoftのNadella CEOの直属となり、引き続きLinkedInを指揮する。LinkedInの売上高は、Microsoftの「Productivity and Business Processes」部門に計上される予定。