NECは2016年6月10日、製造業の設計開発業務を支援するPLM(製品ライフサイクル管理)ソフト「Obbligato III R4.1」を発表した。2016年12月から出荷開始する。現行バージョンのR3.1に加えて、新たに製造工程計画の記録・共有機能を追加した。同社はIoT(Internet of Things)を使った製造工程の分析を支援するサービス「Industrial IoT」を提供しており、その中でR4.1の利用を想定している。

 Obbligato IIIは製造現場が使う部品・在庫・原価といった情報を一元管理できるソフトウエア。新機能の製造工程計画の記録・共有は、実際の製造工程情報と比較するためのもの。

 NECはIndustrial IoTでObbligato IIIの製造工程計画とMES(製造実行システム)との連携を想定している。センサーが計測した実際の製造工程や人員配置を計画と比較することで、製造遅延の原因や適切な人員配置を分析できるという。

 R4.1の価格は360万円から。オンプレミス環境だけでなく、クラウド上にも導入できる。R3.1も継続して販売する。