米IBMは現地時間2016年6月9日、アジア太平洋地域におけるコグニティブコンピューティングやブロックチェーンを活用したソリューション開発を支援する研究施設をシンガポールに設置する計画を発表した。
シンガポールのマリーナベイに開設する「Watson Centre」は、あらゆる規模の企業がビジネスパートナーやIBMの専門家らと協力してビジネスソリューションを構築するための環境を提供する。IBMのコグニティブコンピューティング技術やブロックチェーン技術、デザイン能力などにアクセスできる。
アジア太平洋地域にわたるIBMの研究者、「Watson」の専門家、ソフトウエアエンジニア、アナリストなど約5000人と連係し、ソフトウエア企業やスタートアップ、開発者、システムインテグレーター向けのワークショップなども提供する。
Watson Centreと同じ場所にアジア太平洋事業の新たな本社を置く。またWatson Centre内には顧客体験を成長に生かすためのアイデア創出の場を提供する「IBM Studios」を設ける。
そのほか、ブロックチェーンを活用した先進的なアプリケーションの短期開発を支援する「IBM Garage」、スタートアップや起業家のイノベーション推進を支援する「IBM Global Entrepreneur」をシンガポールに設置する。
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記事公開時、記事のタイトルに誤字がありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2016/06/10 16:00]