CEO就任後初来日したチャック・ロビンス氏
CEO就任後初来日したチャック・ロビンス氏
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 米シスコシステムズは2016年6月9日、日本の報道陣向け戦略説明会を開催した。2015年7月26日にCEO(最高経営責任者)に就任したチャック・ロビンス氏が登壇。「ネットワーク技術で”接続”を提供してきた。これからは、接続した後に、どのように価値を生むかが重要だ」と話す。

 ロビンスCEOは、クラウドサービスやIoT(Internet of Things)の活用が進むことで「世界中でネットワークの構造が変化している。それに伴って、社会や国のありようにも変化が起きている」と現状をみる。ネットワークに接続する新しいデバイス・産業・サービスに対応するため、規模や業種を問わず、「いろいろな企業と協業して知識を融合していく」(ロビンスCEO)と話した。

 スタートアップ企業について「新しい技術の開発に期待している。日本でも積極的に投資していく」と述べる。同社は日本のスタートアップ企業もに投資をしている。大学とも連携して技術者の育成を支援しているという。

 またロビンスCEOは、クラウドや仮想化といったソフトウエア事業を中心に企業買収を進めてきたことにも言及。さらに、「ハードウエアからの脱却というわけではない。新しいネットワークの構築にはハードとソフトの組み合わせが重要だ」と説明した。