メディアキャストは、同社データ放送用BMLオーサリングツールの最新版「Foliage Version 3.3シリーズ」を2016年6月8日に発表、同日に販売を開始した。

 最新版は、固定受信機用「Foliage typeA Version 3.30」と、ワンセグデータ放送用「Foliage typeC Version 3.30」の2種類。いずれもWindows 10に対応した。また、固定受信機用は、ハイブリッドキャストへの連携機能の強化を図った。従来版から連携可能だった「ハイブリッドキャスト フェーズ0方式」に加えて、「ハイブリッドキャスト フェーズ1方式」に対応するBML連携機能を追加した。

 現在実用化されているハイブリッドキャストは「フェーズ0方式」で、データ放送(BML)を起点に、全ての各制御情報やコンテンツをIP経由で配信している。進化版である「フェーズ1方式」では、放送波で一部の制御情報やコンテンツ配信が可能。このためテレビがインターネットに結線されていなくてもハイブリッドキャストを実現できる。

 なお、「Foliageシリーズ」の出荷累計数が、発売後約13年間で1000本を超えたことも同時に発表された。NHK、民放事業者、ケーブルテレビ局、さらには多数のコンテンツ制作会社で採用されて、「デファクトスタンダードとしてのポジションを確立した」とする。

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