韓国Samsung Electronicsは折り畳み可能なディスプレイを備えたスマートフォン2機種を2017年に投入する計画だと、複数の米メディア(The VergeCNETなど)が米Bloombergの記事を引用するかたちで伝えている。

 Bloombergは現地時間2016年6月6日、関係者から得た情報として、Samsungが来年の早い時期に折り畳み式スマートフォンを披露する見通しだと報じた。

 OLED(有機EL)ディスプレイを採用し、1つは化粧用コンパクトケースのように半分に折り畳むタイプ。もう1つは5インチスマートフォンとして使用し、展開すると8インチのタブレット端末のように使えるというもの。

 Samsungはモバイル端末向けOLEDパネルの大手サプライヤーであり、曲面ディスプレイ搭載の「Edge」スマートフォンなど、新しいスクリーンフォーマットの先駆者でもあることから、「先進のディスプレイ技術により、Appleからユーザーを奪還し、2年にわたって落ち込んでいた収益を回復できるかもしれない」とBloombergは述べている。

 新しい折り畳み式スマートフォンは「Project Valley」の名称で開発が進められている。早ければ来年2月にスペインのバルセロナで開催される「Mobile World Congress」で、どちらか一方の機種、あるいは両機種が発表される可能性がある。

 なおSamsungは「Galaxy Note」の次期モデルを、番号を1つ飛ばして「Galaxy Note 7」にする見通しという。「Galaxy S」シリーズと番号を合わせるためだが、Project Valley端末はGalaxy Sブランドにはならない見込み。

 Project Valleyという開発コード名は、Samsung関連のニュースブログ「SamMobile」が2015年5月にすでに報じており、その時点で2016年のリリースを目指していると噂されていた。