双日システムズは2016年6月7日、EAI(エンタープライズ・アプリケーション統合)ソフトをクラウド型で提供するサービス「PolarisGate」を強化し、構造計画研究所のクラウド型メール配信サービス「SendGrid」と連携できるようにしたと発表した。基幹システムが生成したデータをメールで配信するといった処理を自動化できる。

 メールサービスであるSendGridにEAIサービスのPolarisGateからどのようなデータを渡すのかは、双日システムズにパラメータシートを提出することによって設定する。例外として、別ライセンスの開発キットを使えば、ユーザーみずから設定できる。これにより、既存システムからのメール配信を自動化できる。

 PolarisGateは、イスラエルのマジックソフトウェア・エンタープライゼス(MSE)が開発したシステム連携ソフト「Magic xpi」をSaaS型で提供するものである。MSEの日本法人であるマジックソフトウェア・ジャパンおよびアイディーエスと共同で2016年4月からサービスを提供している。価格(税別)は、初期費用が30万円から、月額費用が3万円から。

 一方のSendGridは、米センドグリッドが運営しているクラウド型メール配信サービスで、国内では構造計画研究所がサポートサービスを提供している(構造計画研究所、メール配信クラウド「SendGrid」を国内で販売)。

 PolarisGateからSendGridにメール配信を依頼するインタフェースは、Web API(REST API)を使った依頼や、メールで依頼するSMTP中継(SMTPヘッダー「X-SMTPAPI」を使って配送制御用のJSONデータを挿入できる)などを利用できる。