図1●Office 365用プロキシサーバーを既存のプロキシサーバーから分離する
図1●Office 365用プロキシサーバーを既存のプロキシサーバーから分離する
(出所:富士通ネットワークソリューションズ)
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図2●SDNコントローラを導入し、Thunder ADCだけでなく各種のネットワーク機器を動的に構成できるようにする
図2●SDNコントローラを導入し、Thunder ADCだけでなく各種のネットワーク機器を動的に構成できるようにする
(出所:富士通ネットワークソリューションズ)
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 SIベンダーの富士通ネットワークソリューションズ(FNETS)は2016年6月7日、Office 365専用のプロキシサーバーを立てることによって、他のインターネットアプリケーションのネットワーク負荷を軽減するSIサービスを提供開始した。

 Office 365へのアクセス経路を既存のプロキシサーバーから分離するサービスである(図1)。同社によれば、Office 365などのクラウドサービスは1人のユーザーが大量のセッションを同時に利用するため、プロキシサーバーに負荷をかけることがあるという。今回のサービスを導入することで、Office 365の影響を受けることなくOffice 365以外のアプリケーションを使えるようになる。

 プロキシサーバーの使い分けには、FNETSが販売する負荷分散装置「Thunder ADC」(米A10ネットワークス製)を利用する。アクセス先がOffice 365以外の場合は既存のプロキシサーバーに中継し、アクセス先がOffice 365だった場合は内蔵するプロキシサーバー機能を使ってインターネットに中継する。

 同社はSDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)の技術を活用して、Office 365のサーバー構成(URL)が変わった際に自動的にThunder ADCに反映するソフトを新規に開発した。A10 ThunderのWeb API(REST)を介してOffice 365のURLリストを反映する仕組み。

 富士通のSDNコントローラ「FUJITSU Network VELCOUN-X」も、必要に応じて導入する(図2)。これにより、Thunder ADCだけでなく、各種のネットワークスイッチやアプライアンスなどを含めてソフトウエアで制御できるようになる。