ホットリンクは2016年6月7日、中国のインターネットサービス大手テンセントと提携した。訪日中国人向け事業を手掛ける日本企業を対象に、テンセント製チャットアプリ「WeChat」によるマーケティングや宣伝などを担う。併せて同アプリのスマートフォン向け決済サービス「WeChat Pay」(関連記事:中国テンセントがスマホ決済「WeChat Pay」の日本戦略、「国境をまたぐO2Oツールに」)の導入や、企業の公式アカウントの開設・運用のサービスも始める。訪日中国人の増加が続く中、企業のインバウンド事業を支援する。

 テンセントとの提携は、日本企業の訪日中国人向け事業支援に関するもの。具体的には、WeChatを使ったコンテンツ配信、ネット投稿分析を通じた中国人の嗜好や流行の調査、WeChat Payの店舗向けの導入支援などだ。WeChatの月間利用者数は世界で7億6000万人、WeChat Payの登録者数は3億人超。

 ホットリンクはWeChat Payの導入支援に当たり、同サービスの日本代理店であるベンチャー企業マーチャント・サポートと提携した。マーチャント・サポートはWeChat Payによる決済代行を、ホットリンクは営業窓口やWeChatの公式アカウント開設支援、運用代行をそれぞれ担う。