Credit: Samsung
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 韓国Samsung Electronicsは現地時間2016年6月2日、フィットネス向けウエアラブル端末の新製品「Gear Fit2」と「Gear IconX」を発表した。Gear Fit2はGPS機能と心拍計を内蔵し、「より正確にアクティビティを追跡できるようになった」としている。

 リストバンド型のGear Fit2は、OSに「Tizen」を採用。1.5インチのSuper AMOLED曲面ディスプレイ(解像度は216×432ドット)を搭載する。

 「Auto Activity Tracking」機能により自動的に起動して、エクササイズバイク、トレッドミル、ピラティス、ヨガ、ランニング、サイクリングなど15種類のアクティビティーのタイプを認識する。進捗データや心拍数などを画面に表示し、アクティビティーの種類によってはより正確な測定のために正しいエクササイズ方法をアニメーションで案内する。

 Samsungの健康管理アプリケーション「S Health」と手軽にデータを同期できるほか、「Facebook」上での共有も簡単に行える。

 そのほか、メッセージ通知に直接対応でき、時計表示では複数のウオッチフェイス(文字盤)を選べる。

 「Gear」アプリケーションを介してスマートフォンから音楽ファイルを伝送しておけば、スマートフォンを携帯していなくても単体で音楽再生できる。

 動作周波数1GHzのデュアルコアプロセッサを内蔵し、メモリー容量は512Mバイト、ストレージは4Gバイト。無線通信はBluetooth 4.2をサポートし、防塵防水機能(IP68)を備える。ブラック、ブルー、ピンクの3色展開。

 ワイヤレスイヤホン型のGear IconXは、耳にはめてタッチパッド部分に指を当てるとアクティビティの追跡を開始する。距離、速度、時間、心拍数、消費カロリーなどを「Voice Guide」機能が音声で告げる。Voice Guideは15言語をサポートする。S Healthと手軽にデータを同期できる。

 ストレージ容量は4Gバイト。あらかじめスマートフォンから音楽ファイルを伝送して単体で音楽再生が可能。

 無線通信はBluetooth 4.1をサポート。ブラック、ブルー、ホワイトの3色展開で、専用の充電ケースが附属する。

 Gear Fit2とGear IconXはいずれもAndroid 4.4以降を搭載したスマートフォンと連携する。Gear Fit2は6月10日より発売し、Gear IconXは2016年第3四半期にリリースする。

 希望小売価格はGear Fit2が179ドル、Gear IconXが199ドル(米PCMagの報道)。

 米The Vergeは、Gear Fit2が初代の「Gear Fit」と異なり、縦長画面の表示になったことを評価しているが、Androidしかサポートしていないことは競合製品の「Fitbits Surge」や「Microsoft Band 2」に対して不利だと指摘している。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]