NECは2016年6月2日、OpenStackを使ったクラウド環境の構築を支援するサービス「Cloud System(OSS構築モデル)」の新版を発表した。新たに複数のデータセンター(DC)上のシステムを、共通の画面で管理できるようになった。バージョンの異なるOpenStackでも同じ画面から管理できる。

 同サービスを使ってクラウド環境を構築する企業の、設計・導入や運用管理を支援するためのもの。NECは機能を拡張して、通信事業者やDC運営事業者といった想定顧客をIT企業全般に広げ、新規顧客を取り込んでいく方針だ。価格は個別に見積もる。3年間で700億円の販売を目標にしている。

 OpenStackは半年ごとにメジャーリリースする。新規導入を検討する顧客には異なるバージョンで構築したシステム運用を課題に上げる企業もいるという。