写真1●「Amazon Echo」について説明する米アマゾン ウェブ サービス(AWS)のAVS(Alexa Voice Service)担当Senior EvangelistのAmit Jotwani氏
写真1●「Amazon Echo」について説明する米アマゾン ウェブ サービス(AWS)のAVS(Alexa Voice Service)担当Senior EvangelistのAmit Jotwani氏
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写真2●「Alexaスキル」を実装する過程のデモ
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 「音声操作はとても自然なユーザーインタフェース。開発者の皆さんと一緒に、音声操作の未来を創っていきたい」。

 米アマゾン ウェブ サービス(AWS)のAVS(Alexa Voice Service)担当Senior Evangelistを務めるAmit Jotwani氏は2016年6月2日、東京都内で開催中のイベント「AWS Summit Tokyo 2016」で講演した(写真1)。Jotwani氏は家庭用音声アシスタント端末「Amazon Echo」の動作を支えるクラウド側の音声処理エンジン「Alexa」を担当。Alexaの特徴についてデモを交えながら説明した。

 Jotwani氏はスマート家電のユーザーインタフェースとして、スマートフォンとタッチディスプレイは適切ではないことを指摘。「部屋の照明をつけるために、スマホを取り出して、ロックを解除して、アプリを立ち上げて、タッチするというのは、悪いユーザー体験だ。それよりも、『Alexa、電気をつけて』と話す方が自然。今後はタッチ操作の一部が音声操作に置き換わるはずだ」と述べた。

 AWSはAlexaを普及させるために、アプリの開発キットを広く公開している。Jotwani氏は「Alexaスキル(Alexaの機能)を作るのはとても簡単だ」と話した。

 実際に、「『AWSのサービスについて教えて』と話すと、サービスを解説してくれる」というAlexaスキルを作る過程を披露(写真2)。「EC2」「Lambda」などユーザーが話しそうなキーワードのリストを定義し、これを認識して回答のテキストを返し、Alexaにしゃべらせた。こうした機能を、最低限のプログラミングでサーバーを構築することなく実装できる点をアピールした。