アマゾン ウェブ サービス ジャパンは2016年6月1日、開発者やユーザー、ベンダーを一堂に会したイベント「AWS Summit Tokyo 2016」を開幕した。会期は従来より1日増えて3日間。100を超えるセッションなどに、1万6400名が参加登録したという。

写真1●アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表取締役社長の長崎忠雄氏
写真1●アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表取締役社長の長崎忠雄氏
(撮影:渡辺 慎一郎=スタジオキャスパー)
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 基調講演に先立ち、アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表取締役社長の長崎忠雄氏が登壇し、「Enterprise Day」と銘打った初日の意義を語った。「AWSの東京リージョンがスタートして5年が経った。5年前に比べ、エンタープライズの顧客も、クラウド前提でシステム更改を考えるケースが増えている」と指摘。業種や規模を問わず、クラウドを導入するステップにはある程度のパターンがあると話した。

写真2●クラウド導入のパターン
写真2●クラウド導入のパターン
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 具体的には、トライアルから始め、特定のワークロードやプロジェクトに移行を拡大し、オンプレミスのワークロードを全面移行。最終的に「クラウドに最適なアプリを作り、AWS(Amazon Web Services)のポテンシャルを最大限に引き出す“クラウドネイティブ”に行き着く」(長崎氏)。AWS Summitで披露される事例を参考にしてほしいと訴えた。「ステップバイステップでクラウド化を進める“クラウドジャーニー”により、業務改革やトランスフォーメーション、経営にインパクトを与えるといったセッションを用意した」(長崎氏)。

 「クラウド導入のきっかけはコスト削減。しかし顧客と話をしていて感じるのは、企業業績に貢献できるITであることがAWSの最大のメリット」。長崎氏はこう話を締めくくり、GE Global Research IT CTOのエリック・タッカー氏を壇上に招いた。

 タッカー氏の基調講演のテーマは、「GEが語るビジネストランスフォーメーションにおけるクラウド活用の重要性」。GEのクラウドジャーニーを披露した。