中学生、高校生向けのプログラミングキャンプなどを展開するライフイズテックは2016年6月1日、中学校および高校における情報科の授業支援プログラム「TECH for TEACHERS」にメディアアートコースを新設すると発表した。6月末より提供を開始する。

写真1●ライフイズテックが提供する「「TECH for TEACHERS」メディアアートコースの動画授業の様子
写真1●ライフイズテックが提供する「「TECH for TEACHERS」メディアアートコースの動画授業の様子
Rhizomatiks Research代表の真鍋大度氏が監修し、自らも動画に出演する
[画像のクリックで拡大表示]

 著名なメディアアーティストであるRhizomatiks Research代表の真鍋大度氏が監修し、同氏自ら動画教材に出演して指導する(写真1)。同コースは、オリジナルのダンスステージを映像作品として仕上げることを目標にしている。作品制作にあたっては、真鍋氏が演出やパフォーマンスの技術支援を手掛けるアーティスト「Perfume」の楽曲やモーションキャプチャーデータを使用できる(写真2)。生徒はモーションキャプチャデータを利用し、プログラミングによって音や光を制御して作品を作り上げていく。開発環境はビジュアル表現に適した「Processing(プロセッシング)」を使う。

写真2●モーションキャプチャーデータを使ってダンスステージの映像作品を制作
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●モーションキャプチャーデータを使ってダンスステージの映像作品を制作
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●モーションキャプチャーデータを使ってダンスステージの映像作品を制作
音楽とモーションキャプチャーデータはPerfumeのデータを使用する

 メディアアートコースは、21本の動画教材と、教員向けのスライドや指導案で構成する資料、生徒向けのプリント教材で構成する。学校での導入費用は無料である。

 今回提供するメディアアートコースは、正式なコースとして提供される前に、麻布学園高等学校に先行導入されており、同校の「教養総合」という選択制授業の中の「プログラミング」で1年生、2年生の計25人が学んだ(関連記事)。