病院における位置情報測位のイメージ図
病院における位置情報測位のイメージ図
(出所:リコー)
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 リコーは2016年6月1日、施設内や地下などGPSの届かない屋内で人や物の位置情報を把握できるソリューションを発表した。第1弾として、札幌道都病院(北海道札幌市)にて医療従事者・患者の動きを把握する病院向けサービスを6月から提供開始する。

 人や物の屋内における位置情報を取得・可視化し、付帯情報と合わせて分析する。屋内測位技術としてはRFID(Active)方式、音波方式、Bluetooth Low Energy(BLE)方式を採用し、業種や業態、顧客の状況に応じて最適な方法を提案する。

 札幌道都病院に提供するサービスは、人や物の位置情報と電子カルテシステムを連携させて患者や医師・看護師、医療機器の位置情報を把握できる。患者の在室状況の把握、医療機器の所在管理、トイレなど院内公共エリアからのナースコール時の迅速・適切な対応などが可能になり、業務効率の向上と医療事故の未然防止を両立できる。蓄積されたデータと付帯情報を合わせて分析することで、新たな業務改善の提案も可能。

 同社によると、その他の業種においても、小売店舗のPOSシステムや工場の生産管理システムなど、業種固有の基幹システムと連携することで、業務効率や生産性の向上など顧客の収益拡大に貢献するという。

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