写真●「ITpro EXPO 2016 in 九州」の受付の様子
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 IoT、クラウド、ビッグデータ、モバイル、セキュリティなど、ICTの最新トレンドにフォーカスする総合展「ITpro EXPO 2016 in 九州」(主催:日経BP社)が2016年6月1日、福岡国際会議場(福岡市博多区)で開幕した(写真)。2012年から実施していた専門展「Cloud Days 九州 2016」などを発展させ、ICTの総合展に衣替えした。85社が出展・協賛し、2日間にわたって44セッションにも及ぶキーノートやセミナーを開講する。

 初日午前10時からは「安川電機のIndustrie4.0」と題して、安川電機・技術開発本部技術企画部部長の下池 正一郎氏がキーノートスピーチを行った。同社のインダストリ4.0への取り組みのコンセプト概要と、ロボットに関してインダストリ4.0に向けての取り組みの方向性を講演した。

 同じく初日午後3時からのキーノートスピーチには、三井化学システム部の松田正太郎氏が登壇する。「事業に貢献するために情報システムが気をつけること~ハイスピード業務改革の勘どころ」と題して、クラウドを使った業務改革の進め方について講演する。

 さらに初日午後4時10分からは昨年に続いて、ももいろクローバーZが登場する。今回のテーマはIoT。「ももクロ in ITpro EXPO 九州~IoTでつくるミライなカンケイ~」と題する特別企画で、ももいろクローバーZの佐々木彩夏さんを生徒に見立て、野村総合研究所 コンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部上級コンサルタントの鈴木良介氏がIoTの最前線を解説する。なお本特別企画への参加は抽選制で申し込みは終了している。

 このほか初日の正午からは日経クラウドファースト編集長の、同4時からは日経FinTech編集長のキーノートスピーチがそれぞれある。

 続く2日目(6月2日)の午前10時からのキーノートスピーチでは、ホームセンター「GooDay」を展開する嘉穂無線の代表取締役副社長である柳瀬隆志氏が講演する。「クラウドを活用した小売業におけるワークスタイルの変革」と題して、クラウドを使った ビッグデータ解析やワークスタイル変革の取り組みを紹介する。

 2日目正午からのキーノートには、富士ゼロックス ソリューション・サービス開発本部 ソリューション開発部 クラウド統括の黒須 義一氏が登壇し、「クラウドユーザー企業としての富士ゼロックスの取り組み~ハイブリッド、グローバル、マルチクラウドへの挑戦~」と題して講演する。

 2014年にAWSを社内で初めて公式採用し、ハイブリッドクラウドとして活用してきた同社がユーザー企業としてどのようにクラウドと向き合い、どのような姿を目指しているかを講演。さらにパブリッククラウドを導入までの経緯やグローバル展開、マルチパブリック採用への挑戦など、現在の課題を事例を交えて紹介する。

 また、2日目午後4時からは、「2016年熊本地震でのディザスターリカバリの現実と教訓」と題するキーノートスピーチを行う。熊本市総務局行政管理部 首席審議員の桐原 光洋氏がビデオ出演し、復旧に向けた取り組みと得られた教訓について報告する。

 ITpro EXPO 2016 in 九州は、Cloud Days 九州 2016、ビッグデータEXPO 九州 2016、モバイル&ウエアラブル 九州 2016、セキュリティ&ガバナンス 九州 2016、IoT Japan 九州 2016、N IDEA in 九州 2016の各専門展で構成するICTの総合展。同展の模様は適時、ITproで速報する。