富士通エフサスは2016年5月31日、クラウドソーシングの活用によって短納期と低コストを実現した小規模SIサービス「FUJITSU Crowdsourcing Service WaFu Crowdsourcing」()を開始した。価格は個別見積もりだが、目安としてデータチェックなどの細かい作業を発注する場合で数十万円から、アプリケーション開発を発注する場合で数百万円から。

図●FUJITSU Crowdsourcing Service WaFu Crowdsourcingの概要
図●FUJITSU Crowdsourcing Service WaFu Crowdsourcingの概要
(出所:富士通エフサス)
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 通常のSIサービスと同様、富士通エフサスを窓口として、システム構築など様々な仕事を発注できる。裏では富士通エフサスがクラウドソーシングを活用し、ユーザーから受注した仕事をクラウドソーシング事業者に依頼する。作業の依頼先は、複数の事業者の中から選定する。事業者選定のためのコンテストなども実施する。

 一つの事業者で事足りる小規模な案件の場合、一つの事業者に任せる。一方、アプリ開発など場合によっては、富士通エフサスのプロジェクト管理の下で、複数の事業者に同時に仕事を依頼する。

 主なサービスメニューはの通り。

表●FUJITSU Crowdsourcing Service WaFu Crowdsourcingの概要
サービスメニューサービス内容
コンサルティングユーザーの要望をヒアリングし、前提条件や実施条件を提示する。作業を分解して細分化し、インプットデータとアウトプットデータの取り決めを行うなど、サービス実施のための支援を行う。
マイクロタスクユーザーが提示する前提条件や情報に対して、アンケートの収集や調査の実施、記事の作成、対象データへのテキスト化やタグ付け、データチェック、文書の翻訳などを行う。
デザインユーザーが提示する前提条件、対象物や事象、想定するテーマ、希望するイメージなどに対し、ロゴ・キャラクターのデザインコンテストや動画作成を行い、デザインデータを提供する。
アプリユーザーが提示する前提条件、コンセプトに対し、画面デザインやアプリケーションの募集および開発コンテストを実施する。
テストユーザーが提示する前提条件、対象アプリ、テスト仕様などに対し、操作性、画面デザインなどのUXテスト、アプリケーションのテストを実施する。